バリ島の雑貨で使われる木材とは? 木材の特徴について

バリ島の雑貨で使われる木材とは? 木材の特徴について

バリ島の雑貨と言えば、自然素材を使用したインテリアが有名です。使用される木材はさまざまあり、すべてがアジア特有の美しさがあります。自然素材だからこそ味わえる、家具としての生命力はアジアンインテリアの魅力の一つです。そのインテリアをご自宅でも使ってみたいと思う方は、木材の種類やお手入れの方法は知っておかなければなりません。今回は、バリ島の雑貨で使用される木材の特徴についてご紹介します。

バリ島の木材①チーク

チーク材は、東南アジアの熱帯地域に生息する高級木材です。アジアでは、宮殿や寺院などの建築にも使用されるほどポピュラーな木材です。チーク材は水に強い性質を持っており、耐久性に優れています。海水に濡らしても腐りにくいと言われ、また害虫にも強いため、20世紀には豪華客船の内装や、高級列車にも使用されたことがあります。

木に含まれる水分量が多いですので、通常であれば家具には向いていないと言われています。しかし、アジアンインテリアは家具での使用を可能にしました。アジアン家具としても使われることの多いチーク材は、含まれているオイル量が豊富であるためワックスなしでもツヤを出すことができます。堅い木材ですので、乾燥するとひび割れがしやすい特徴がありますが、こまめに拭いてツヤを出し、湿度を保つことで長く使用することができます。外でも使用することができますが、直射日光で日焼けを起こします。当初の見た目を保ち続けたいのであれば、屋内での使用がおすすめです。

バリ島の木材②マホガニー

マホガニーは、チーク材に続く高級木材です。マホガニーとは「黄金色」という意味を持っており、カリブで初めて発見されました。このことから別名「カリブの宝」としても呼ばれています。赤みのあるのが特徴で、その美しさから見栄えの良い家具に多く使われています。

1946年にキューバが輸出を禁止したため、現在は本物の「マホガニー」は手に入れることができません。しかし、マホガニーのような美しい赤みがかった木材のことを一般的に「マホガニー」と呼称するようになり、代替材として取り扱われるようになりました。日本でもマホガニー木材として入手できます。バリ島で使用されているマホガニーは、アジア原産のものになりますので、本家本元とは質が異なります。しかしチーク材のように光沢があり、年月を重ねるほどに美しさを増していくのです。

害虫や乾燥に弱いため、日ごろからこまめなメンテナンスが必要です。よく絞った濡れ雑巾でしっかり拭き、天然素材系ワックスで磨きましょう。室内で使用する場合には害虫は防げますが、気になるときは専門家に相談することで長持ちさせることができます。

バリ島の木材③バンブー

バンブーとは、パンダの食べる「竹」のことです。なめらかな質感と美しいツヤは、まさにアジアを感じるインテリアと言えます。素朴な見た目ながら、しっかりとした作りがたくさんの方に人気があります。

バンブーには抗菌作用や消臭作用などもあるため、家具として自宅に置いておくだけでもよい働きをもたらします。近年の研究では、ノロウイルスやインフルエンザウイルスを抑制させる働きがあるということが分かってきています。また、バンブーには目視できないほどの小さな穴が無数に空いているため、臭いや菌を吸収する役割を果たします。

繊維も強く加工もしやすいことから、インテリアはもちろん、住宅の建材としても活躍しています。乾燥と虫に弱いため、濡れた雑巾で拭いて湿度を保ちましょう。また、虫が発生した際は、バンブーの穴から殺虫剤を吹きかけることで対処できます。冬場は特に害虫が生まれやすいですので、乾燥した時期は注意が必要です。

バリ島の木材④ウォーターヒヤシンス

「ウォーターヒヤシンス」とは、熱帯地域の川に生息する水草です。明治時代に日本にも持ち込まれた植物で、金魚や亀を飼っている家庭では「水草」として浮かべていることが多いです。バリ島ではこの植物を編み込み、家具や雑貨が作られています。

100%天然素材で、ヒヤシンスのみで編み込んでいくことから、理想の素材として世界的に注目を集めています。一つひとつを職人の手で丁寧に仕上げていくため温かみのある美しさで、工業製品には無い柔らかさを感じることができます。柔軟性と耐久性に優れており、元々が水草ですから、水分が多く含まれているため防火性もある素材です。一般家庭の家具やカゴなどのインテリアとしてはもちろんですが、リゾートホテルのソファなどにもよく利用されています。

ウォーターヒヤシンスは、掃除機などで丁寧にホコリやゴミを取り除く必要があります。細かく編み込まれているため、繊維の奥に入り込んだホコリはブラシで取り除きます。吸湿性に優れた素材ですので、水は使用せずにから拭きをしてください。湿度によってカビが生えた場合は、十分に乾燥させた後、消毒用アルコールで拭いていきます。ささくれなどができたら、放っておかずに木工用ボンドで形を整えながら固めると元通りになります。

まとめ

バリ島ではさまざまな木材を使用してアジアンインテリアを作っています。ほとんどのインテリアが職人の手作業で作られているため、木のぬくもりと温かみのある家具に仕上がります。

「Az INTERNATIONAL(アズ インターナショナル)」では、これらの木材を利用した手作りのバリ島雑貨を販売しています。ぬくもりを感じる家具を、家庭に取り入れたい方はぜひ一度当店の扱う商品をご覧ください。